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2010年12月 4日 (土)

日本の優秀企業研究 企業経営の原点-6つの条件

「日本の優秀企業研究 企業経営の原点-6つの条件」 新原浩朗
 日本経済新聞社

読書好きの会社の上司に、

「読書の秋なのでオススメの本教えてくださーい。」

と、軽い気持ちで聞いたら、約30冊くらいのオススメ本一覧をいただいてしまいました。
聞いたからには読まねば。。。と、思い読んだ本です。

書評の中で特に上司がオススメしていたのが、この本です。

上司はメモをとりながら読んだとのこと。

図書館で借りて読んだのですが、誰かがその人が重要だと思ったところにチェックしていて、本当はいけないことだけど、他の人の視点が見れて面白かったです。

6つの条件とは

①分からないことは分けること
②自分の頭で考えて考えて考え抜くこと
③客観的に眺め不合理な点を見つけられること
④危機をもって企業のチャンスに転化すること
⑤身の丈に合った成長を図り、事業リスクを直視すること
⑥世のため、人のためという自発性の企業文化を埋め込んでいること

要するに、優秀企業とは

「自分たちが分かる事業を、やたら広げずに、愚直に、真面目に自分たちの頭できちんと考え抜き、情熱をもって取り組んでいる企業」

ということの事例を、いくつかの会社をピックアップして論理的に記載しています。

取り上げられた企業の中で一番気になったのが、「マブチモータース」です。
http://www.mabuchi-motor.co.jp/ja_JP/

本は2003年の内容ですが、以下抜粋。

マブチモータースは、平均単価がわずか72円という低価格で、技術的にも成熟しているDCブラシ付き民生用小型マグネットモーターという非常に古典的なモーターの専業企業である。
にもかかわらず、ながきにわたって総資本形状利益率2桁、売上高形状利益20パーセントから30パーセントという高い業績を記録している。国際的にも、世界シェアの55パーセントを占める世界トップシェア企業である。収益性だけでなく、財務安全度も高く、自己資本比率は、92パーセントと驚異的である。(P24~25)

マブチモーターの経営方針には、新しいマーケットに入っていくときには、入ればきちんとシェアをとれるという裏付けを持って臨むべきであるといの考えが貫徹している。そうでなければ、新しいモーターをつくってもカタログのページを増やすだけ、経費がかかるだけであり、これは競争力を落とすことにつながるとの認識がある。(P51)

かつて世界屈指の電気ひげそりメーカー、ドイツのブラウン社が好条件で鉄心のないモーターの開発を持ちかけられた時も、豪胆にあっさり断った。
ブラウン社はシェーバー業界で最も強力なブランドを確立しており、その「世界最高の性能」の要素のひとつが、ドイツ国内メーカー製のコアレスモーター(鉄心のないモーター)であった。電池を小さくする方がコンパクトでスリムにできるため、電池の容量を小さくしたい。そのため効率のいいモーターが要求されることから、コアレスモーターを使っていた。しかし価格が非常に高く、単価が1400円前後であった。コストダウンの必要性に直面したブラウン社は、マブチモータースにコアレスモーターの生産を求めてきたのである。
しかし、マブチモータースはコアレスモータースの生産を断った。代わりに有鉄心モーターで、ブラウンが使用しているモーターに近い性能のものを極力安く作ることをブラウン社に提案した。
それで値段が断然の差になった。ブラウン社が使っていたコアレスモーターは1400円前後だったのが、マブチモータースの有鉄心モーターに代えると170円とか180円になり、約十分の一の値段で提供できることになった。マブチモータースの営業の人間は、これを見て、馬渕社長(当時)に1000円くらいの値をつけてもよいのではないかと言ったそうであるが、世の中に対する貢献に見合わない利益を得るのはうちの経営理念に反すると馬渕社長は受け付けなかった。
今やブラウン社のモーター調達先はマブモータース一本やりである。
「なすべきこと」と同様に、あるいは、それ以上に、「してはならないこと」に対する考えを明確に有している企業と考えることができる。(P52~53)

また、いまの自分に一番響いたのは「自分の頭で考えて考えて考え抜くこと。」です。

楽観思考なので、ついつい「どうにかなる」と思ってしまいますが、何かをはじめるときには自分が責任をもって考え抜くことが重要です。

いままでよく考えなくて失敗したことたくさんあるなー

言われたことやルーティン業務をやることは、わかりやすい結果が得られるので、ついついそちらから手をつけがちだけれど、考える仕事をしなければならない。と、反省しました。

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